演劇、ミュージカルを超えた、史上最高のバレエ・スペクタクル
中世パリのノートルダム大聖堂で繰り広げられる、愛と死のドラマ
“ダンスの魔術師”の異名を持つ振付家ローラン・プティが生み出した20世紀最高のスペクタクル・バレエ 《ノートルダム・ド・パリ》
日本国内では牧阿佐美バレヱ団だけが上演を許された本作は、プティがパリ・オペラ座の委嘱を請けて 1965 年に制作。文豪ヴィクトル・ユーゴーの長編小説から物語の象徴的なシーンを巧みに繋ぎ合わせ、力強く劇的な一大絵巻を創り上げました。映画音楽の巨匠モーリス・ジャール、フランスの国宝的デザイナー イヴ・サン=ローラン、舞台美術家で映画監督のルネ・アリオら、一流のスタッフが集結し、ドラマティックなユーゴ―の世界を鮮やかに描き出します。
人間の心に潜む愚かさ、弱さ、欲望、そして献身的な愛を見事に謳いあげたバレエ史に残る傑作です。
振付・台本:ローラン・プティ 原作:ヴィクトル・ユーゴー
音楽:モーリス・ジャール 装置:ルネ・アリオ
衣装:イヴ・サン=ローラン 振付スーパーバイザー:ルイジ・ポニーノ
照明デザイン、技術監修:ジャン=ミシェル・デジレ
指揮 : デヴィッド・ガルフォース 演奏 : 東京オーケストラMIRAI
牧阿佐美追悼公演
生涯をバレエに捧げ2021年10月に永眠した牧阿佐美振付作品(2021年文化勲章受章)。
美術は洋画家で同年文化勲章を受章した絹谷幸二。
2016年に新制作した本作は、映像デザイナーの榎本二郎氏のプロジェクション・マッピング技術により新鮮な美しさを獲得。
2019年のウラジオストク公演では牧阿佐美の振付はクラシックバレエの規範に基づきながらも日本的な美を感じさせると評価を得、ダンサーが表現した日本の情緒と現代の映像美が創り上げる世界が、満場のロシアの観客のスタンディングオベーションを浴びました。
牧阿佐美バレヱ団から師へ、追悼の思いを捧げます。
改訂演出・振付:牧阿佐美(「飛鳥物語」1957年初演 台本・原振付:橘秋子)
作曲:片岡良和 美術監督:絹谷幸二 映像演出:株式会社Zero-Ten
撮影:瀬戸秀美
「誕生日の贈り物」「時の彼方に アビアント」他
「時の彼方に ア ビアント」はオリジナル作品として2006年に発表。高円宮憲仁親王殿下の二十年式年祭を迎える2022年に、牧阿佐美による改訂の構想をもとに作曲家・三枝成彰氏の音楽構成、作家の島田雅彦氏の台本に更に手を加え「飛鳥 ASUKA」と並ぶ日本のオリジナル作品としての完成を目指します。
サー・フレデリック・アシュトン振付「誕生日の贈り物」は男女7人ずつのプリンシパルとソリスト級のダンサーが登場。祝祭的で華やかなヴァリエーションを披露します。
「誕生日の贈り物」
振付:サー・フレデリック・アシュトン 音楽:アレクサンドル・グラズノフ
衣装デザイン:アンドレ・ルヴァスール 振付指導:クリストファー・カー
「時の彼方に ア ビアント」(改訂)
原作:島田雅彦 作曲:三枝成彰
振付:牧阿佐美、ドミニク・ウォルシュ、三谷恭三
チャイコフスキーの美しい音楽
クリスマスの演出にあふれた格調高く豪華な舞台美術!
クリスマスの心温まる物語を描くバレエ「くるみ割り人形」。
19世紀末に誕生し、今日まで世界中で愛され続ける名作です。
日本では、牧阿佐美バレヱ団が1963年に「くるみ割り人形」(全幕)のクリスマス定期公演を始めて以降、60年以上クリスマスの時期に上演を続けてきました。
チャイコフスキーの音楽とともに繰り広げられる美しく幻想的な舞台は、子どもたちの心を虜にし、大人たちには幼い頃の夢や憧憬を思い出させてくれるでしょう。
原振付:レフ・イワーノフ 台本:マリウス・プティパ
演出・改訂振付:三谷恭三 作曲:P.I.チャイコフスキー
美術:モッシェ・ムスマン(A・ベノアのオリジナルによる)
演奏 : 東京オーケストラMIRAI
情熱の国スペインの魅力溢れる 古典バレエの傑作!
「ドン・キホーテ」は華やかな音楽と踊りで人気の高い古典作品。物語の舞台となる明るく情熱的なスペインの雰囲気と、クラシックバレエにおける超絶技巧を存分に堪能できる本作は、古典作品ならではの見どころ満載。初めてバレエをご覧になる方にもわかりやすい演目です。
活気あふれる街の広場で繰り広げられる人々のユーモラスなやりとりに始まり、夢の場面では美しいコール・ド・バレエによる幻想的な世界が広がり、結婚式では華やかな踊りが次々と披露されます。
喜びに満ちたバレエの魅力を存分にご堪能ください。
演出・振付:アザーリ・M・ブルセツキー、ワレンティーナ・サーヴィナ(プティパ、ゴルスキー版に基づく)
音楽:レオン・ミンクス 美術・装置:川口直次 衣裳:川口弘子
演奏 : 東京オーケストラMIRAI
撮影:瀬戸秀美