ローラン・プティ 振付・台本
Notre-Dame de Paris
”ダンスの魔術師”の異名を持つ振付家ローラン・プティが生み出した20世紀最高のスペクタクル・バレエ《ノートルダム・ド・パリ》。
日本国内では牧阿佐美バレヱ団だけが上演を許された傑作!!
日時:2022年
6月11日(土) 15:30 開演
ロビー開場14:30 客席開場15:00 開演15:30 終演予定17:15
6月12日(日) 14:00 開演
ロビー開場13:00 客席開場13:30 開演14:00 終演予定15:45
上演時間 約2時間(休憩20分を含む)
会場:東京文化会館 大ホール
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ご観覧いただいた皆様ありがとうございました。
振付・台本 ローラン・プティ
衣装 イヴ・サン=ローラン
音楽 モーリス・ジャール
装置 ルネ・アリオ
原作 ヴィクトル・ユーゴー
振付スーパーバイザー ルイジ・ボニーノ
照明デザイン、技術監修 ジャン=ミシェル・デジレ
6/11(土)
S席13,000円、A席10,000円、B席7,000円、C席4,000円、D席2,000円
6/12(日)
S席15,000円、A席12,000円、B席9,000円、C席6,000円、D席3,000円
※公演日により料金が異なりますので、ご注意ください。
公演中止を除き、チケットの払い戻し、公演日・席種の振替はいたしませんので、ご了承のうえお買い求めください。
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3月9日(水)10:00・・・公式ファンクラブ「牧バレエフレンズ」先行発売
3月16日(水)10:00・・・メルマガ会員先行発売
3月23日(水)10:00・・・一般発売
「ノートルダム・ド・パリ」出演者変更のお知らせ(4/6更新)
「ノートルダム・ド・パリ」公演に出演を予定しておりましたデニス・ロヂキンとアンジェリーナ・ヴォロンツォーワは来日が難しい状況のため、出演をキャンセルさせていただくことになりました。お二人の出演を楽しみにしていただいた皆様にはお詫び申し上げますとともに、何卒ご了承いただけますようお願い申し上げます。
他牧阿佐美バレヱ団
大聖堂の司教代理フロロの庇護のもとで鐘突きの仕事をする男カジモド。その醜い姿を誰からも嘲笑されるばかりだったカジモドに、初めて優しさを見せたのは美しいジプシーの女エスメラルダでした。一方、エスメラルダと歩兵隊長フェビュスが愛し合う姿に、強い嫉妬と怒りを覚えるフロロ。フロロはフェビュスを殺し、その罪をエスメラルダに着せようとします。カジモドとエスメラルダが心を通わせる優しく切ないパ・ド・ドゥ。厳格で冷酷なフロロが密かに女に魅了され、苦しみ悶える心の葛藤。プティの振付は人物の心情を細やかに語り、愛と死のドラマを描き出します。
20世紀を代表するバレエ振付家ローラン・プティは、ピカソやジャン・コクトーをはじめ、同時代に活躍した芸術家たちとともに、バレエ史に残る数多くの作品を生み出しました。プティの代表作のひとつ、1965年にパリ・オペラ座の委嘱により制作した「ノートルダム・ド・パリ」も、ファッションやアートの一流クリエーターが参加した豪華な舞台。文豪ヴィクトル・ユーゴーが描く、中世パリの猥雑で濃密な物語の世界を、一級のエンターテイメント・バレエに仕上げています。
衣装はイヴ・サンローラン。舞台と同年に発表され一世を風靡したモンドリアンルックのデザインが、兵士たちの衣装に使われているのをはじめ、幕開けから、色鮮やかでスタイリッシュな衣装が目を楽しませてくれます。音楽は、『アラビアのロレンス』『ドクトル・ジバゴ』などの映画音楽の作曲でアカデミー賞を受賞したモーリス・ジャール。特徴的な打楽器のリズムが、エスメラルダの魅惑的な登場シーンや緊張感に満ちたクライマックスなど数々の名シーンを彩ります。舞台美術は、画家・映画監督として多才に活躍したルネ・アリオ。大聖堂と巨大な鐘が舞台上にそびえ立つ様は圧巻です。そして、多くのバレエファンを魅了してやまない、“ダンスの魔術師”プティの振り付け。フランスのエスプリに満ち、洗練された独創的なセンスで登場人物の心理を描写し、愛と嫉妬、死のドラマが力強く展開します。
牧阿佐美バレヱ団はこれまでに9つのプティの作品を上演。いずれも日本のバレエ団として初演を果たしてきました。ローラン・プティとバレヱ団の交流は1996年の「アルルの女」の上演から始まり、98年には「ノートルダム・ド・パリ」を文化庁芸術祭主催公演として上演。中世パリの雰囲気そのままに、光と闇の織り成す濃密な世界を表現したダンサーたちの健闘が各紙の絶賛を集め、以後、2000年、2003年、2005年、2006年、2012年、2016年と再演を重ねています。1999年、ジャン・コクトーがオリジナル台本を手掛け、バッハの「パッサカリアとフーガ」に振り付けた、プティ最初期の名作「若者と死」(46年パリ初演)を上演。大がかりな装置を使った本作完全版の日本初上演が話題を呼びました。2001年には、バレエ団創立45周年を祝して新作「デューク・エリントン・バレエ」を制作。ジャズ音楽に振り付けた本作は翌年、ナポリ・サンカルロ劇場でも上演され、日本発の作品として重要な意義を担いました。2004年、「ピンク・フロイド・バレエ」を新制作。光と音、映像で圧倒するロック・ミュージック・バレエを携えて、翌年はバルセロナ、パリ、ビアリッツの3都市、2006年はスペイン5都市を巡演。現地での熱狂的な歓迎は、2008年「デューク・エリントン・バレエ」のスペイン8都市ツアーへと繋がりました。
ローラン・プティ没後10年の2021年10月、15年振りに「アルルの女」を上演。色褪せない作品の魅力を示した舞台は、今年3月のNHKバレエの饗宴の放送でも大反響を呼びました。続く6月、6年振りに「ノートルダム・ド・パリ」全幕上演の幕が上がります。
〈牧阿佐美バレヱ団の初演〉
1996年9月 「アルルの女」
1998年8月 「ア・リタリエンヌ」
11月 「ノートルダム・ド・パリ」
1999年5月 「若者と死」「シャブリエ・ダンス」
2001年7月 「デューク・エリントン・バレエ」
9月 「レ・トロワ・ジムノペティ」
2003年3月 「エリック・サティ・バレエ」
2004年2月 「ピンク・フロイド・バレエ」
20世紀を代表する振付家。パリに生まれ、1940年、パリ・オペラ座バレエ学校を卒業後、オペラ座バレエ団に入団。20歳の頃から振り付けを始め、創造性と演劇的センス、エスプリに満ちた作品を次々と発表し、瞬く間にフランス・バレエ界を代表する振付家としての名声を確立する。48年にパリ・バレエ団を結成。翌年、主演にジジ・ジャンメールを得た「カルメン」で大成功を収めた後、ジジと共にハリウッドに渡り、フレッド・アステア主演のミュージカル映画などを振り付けた。また、フランスではジジを主演にレビューやショーを制作。65年、20年ぶりにパリ・オペラ座に戻り、傑作「ノートルダム・ド・パリ」を振り付けた。また、72年から98年の間は、国立マルセイユ・ローラン・プティ・バレエ団で「失われた時を求めて」「コッペリア」など、数々の作品を生み出す。
日本では牧阿佐美バレヱ団で96年に「アルルの女」、98年に「ア・リタリエンヌ」と「ノートルダム・ド・パリ」、99年に「シャブリエ・ダンス」と「若者と死」を、いずれも日本のバレエ団として初めて上演した。また、2001年には、牧阿佐美バレヱ団の創立45周年を記念して委嘱した作品「デューク・エリントン・バレエ」を世界初演。04年には「ピンク・フロイド・バレエ」を新制作した。
世界のバレエ界への多大な貢献と、01年にボリショイ劇場で新制作した「スペードの女王」の成果が称えられ、03年にフランス人芸術家として初のロシア国家章を受章。同年の秋、日本で旭日中綬章を受章した。
http://www.roland-petit.fr/index.php?p=phototheque&cata=1&r=ballet
アルジェリアのオランに生まれる。パリの服飾デザイン専門学校で学び、ディオールの主任デザイナーを経て、自身のメゾンを設立。62年にイヴ・サン=ローランの名で最初のコレクションを発表し、世界中に200店以上のブティックを展開する、フランスが誇る一大ブランドとなった。映画や演劇、ダンスやミュージック・ホールでの衣装も手掛け、ローラン・プティのためにバレエ衣装をデザインした作品には「シラノ・ド・ベルジュラック」「マルドロールの歌」「スペイン狂詩曲」「アダージョとヴァリアシオン」「ノートルダム・ド・パリ」「薔薇の死」「ジェエラザード」がある。
Interactive Biographies - Musée Yves Saint Laurent Paris (museeyslparis.com)
リヨン生まれ。パリのコンセルバトワールで打楽器やオンド‐マルトノ(電子鍵盤楽器)の奏法、作曲、指揮を習得。数多くの劇音楽、映画音楽を手掛け、「アラビアのロレンス」(62年)、「ドクトル・ジバゴ」(65年)、「インドへの道」(84年)で3度オスカーを受賞、「愛は霧のかなたに」(88年)、「ゴースト ニューヨークの幻」(90年)等6作品でノミネートされた。ローラン・プティのバレエでは「マルドロールの歌」(62年)と「ノートルダム・ド・パリ」(65年)を作曲している。
マルセイユ生まれ。文学と美術を修め、絵画に没頭した後、舞台装飾に進路を見出し、数多くの劇場で舞台美術家として活躍。ローラン・プティのバレエでは「ノートルダム・ド・パリ」(65年)、「アルルの女」「プルースト―失われた時を求めて」(74年)、「嵐が丘」(82年)、「四季」「ハリウッド・パラダイス」(84年)を手掛けた。フランスでは映画監督としての知名度が高く、65年のデビュー作「老婆らしからぬ老婆」が各賞を受賞して以降、コンスタントに話題作を撮り続けた。
「レ・ミゼラブル(ああ無情)」の作者として知られるヴィクトル・ユーゴーは、19世紀フランスを代表する詩人であり、小説家であり、劇作家である。同時に、文学のみならず、社会思想にも大きな影響を与える存在として、日本においても、明治時代の自由民権運動の担い手たちに与えた影響は多大なものがある。
1802年にフランスのブザンソンに生まれ、おもにパリで教育を受けた。少年時代から王党派の詩人として頭角を現したユーゴーは、青年時代はロマン派の文学運動に加わり、七月革命を契機に次第に自由主義、人道主義に目覚めていく。
こうした姿勢を反映した作品が、死刑制度に対する抗議の精神を盛り込んだ「死刑囚最後の日」(1828年)である。続いて発表された「ノートルダム・ド・パリ」(1831)もまたその流れをくむ小説であり、弱者を虐げる社会に対する人道主義的抗議として高く評価され、ユーゴーの名を世に広く知らしめた。
とくに、社会でもっとも弱い立場にある鐘つき男カジモドが見せる醜悪な外見と至純の愛の対比は、ユーゴー一流のヒューマニズムの現れと見なされている。「ノートルダム・ド・パリ」が評価されるのは、その人道主義的観点からだけではない。その芸術性もまた称賛の対象となっている。15世紀末のパリを精緻に、絢爛に、そして猥雑に描写し、なかでもゴシック様式の壮麗なノートルダム寺院をあたかも生命を持っているかのように描き出した筆力は、この作品を単なる歴史的な読み物にとどまらず、哲学性のある散文詩にまで高めている。
40年代は政治活動に身を投じ、あまり文学作品は発表していない。1848年の二月革命以後は共和党支持に傾き、ルイ・ボナパルト(のちのナポレオン3世)によるクーデターに抵抗して祖国を去ることになる。亡命生活のさなか文学活動を再開し、ナポレオン3世に抗議する風刺作品を発表しつつ、一方で神話的な世界を思わせる形而上詩をものにしている。
解放に目覚める民衆を物語の中核と考えるユーゴーは、1862年に代表作である「レ・ミゼラブル」を発表。文学者としての名声を確立する。1870年に帝政が崩壊すると祖国に戻り、この世を去るまで民主主義擁護の大詩人として国民の尊敬を集めながら筆を振るい続けた。
※ご来場をご検討いただく際は、「公演会場における感染症対策、及びご来場いただくお客様へのお願い」をよくご確認ください。
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※今後の状況により、公演の開催に変更が生じることもございます。ご来場前には必ず、当バレエ団WEBサイトにてご確認ください。
※未就学のお子様のご入場はご遠慮ください。お子様も一人一枚チケットをお求めください。
※座席により舞台の一部が見にくい場合がございます。予めご了承ください。
※やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。変更になった場合でも、払い戻し、席種・日にちの振り替えはいたしません。
※公演中止を除き、チケットの変更および払い戻しはいたしません。
主 催:一般財団法人 牧阿佐美バレヱ団
後 援:一般社団法人 日本バレエ団連盟
特別協賛:株式会社大和証券グループ本社