Danse Vingt-Deux Ⅱ
日時:2024年
2月3日(土)15:00開演
2月4日(日)15:00開演
会場:文京シビックホール 大ホール
こちらの公演は終了しました。ご観覧いただいた皆様、ありがとうございました。
多彩なバレエ作品の魅力を紹介する「ダンス・ヴァンドゥ」シリーズ。2回目の今回は、2024年に生誕120年を迎えるジョージ・バランシンの代表作『ジュエルズ』から、日本では上演機会の少ない『ルビーズ』、生誕100年を迎えるローラン・プティのドラマティックな名作『アルルの女』、牧阿佐美と三谷恭三の代表作など、珠玉の5作品を上演。
指揮:デヴィッド・ガルフォース
演奏:東京オーケストラMIRAI
芸術監督:三谷恭三
振付指導:ポール・ボーズ(ルビーズ)、ルイジ・ボニーノ(アルルの女)
S席13,000円 A席10,000円 B席7,000円 C席4,000円
◎エコノミー席 2,000円
1月10日(水)10時から牧阿佐美バレヱ団オフィシャルWebサイトのみで販売します(座席選択不可)
チケットの詳細はこちら>>
◎2公演特別セット券(2024都民芸術フェスティバル 日本バレエ団連盟)
牧阿佐美バレヱ団「ダンス・ヴァンドゥⅡ」&東京シティ・バレエ団「眠れる森の美女」
https://japan-ballet.com/ 販売期間:発売中~1月24日(水)まで 取り扱い:チケットぴあ
*5歳未満のお子様のご入場はご遠慮ください。お子様も一人一枚チケットをお求めください。
*座席により舞台の一部が見にくい場合がございます。予めご了承ください。
*やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。
*公演中止を除き、チケットの変更および払い戻しはいたしません。
10月25日(水)10:00・・・公式ファンクラブ「牧バレエフレンズ」先行発売
11月1日(水)10:00・・・メルマガ会員先行発売
11月8日(水)10:00・・・一般発売
振付:ジョージ・バランシン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー『ピアノとオーケストラのための奇想曲』
衣装:カリンスカ
振付指導:ポール・ボーズ
バランシンがヴァン クリーフ&アーペルの宝石に触発されて創作したと言われる「ジュエルズ」は、エメラルド、ルビー、ダイヤモンドの名前がついた3部構成のバレエ。1967年にニューヨーク・シティ・バレエに振り付けた。“ルビーズ”は、日本では牧阿佐美バレヱ団が1996年に日本のバレエ団として初めて上演し、翌97年に再演。今公演は3度目の上演となる。
振付:ローラン・プティ 音楽:ジョルジュ・ビゼー
振付スーパーバイザー:ルイジ・ボニーノ
照明プラン:ジャン=ミッシェル・デジレ
装置:ルネ・アリオ
衣装:クリスチーヌ・ローラン
プティは、ピカソ、ジャン・コクトー、イヴ・サンローランら同時代の多くの芸術家たちとともに、バレエ史に残る数々の名作を生み出した。代表作「カルメン」「ノートルダム・ド・パリ」「若者と死」など、エスプリに満ち洗練された振付で一世を風靡し、その活躍はパリのレビューやアメリカのミュージカル映画にも及ぶ。南仏プロヴァンス地方を舞台にしたドーデの短編小説集『風車小屋だより』に収録された悲劇の物語を題材とした「アルルの女」は1974年にマルセイユ・バレエ団に振り付けられた。アルルはゴッホが名作を生み出した町でもあり、舞台装置はゴッホの『麦を刈る人のいる麦畑』にインスピレーションを得ている。
牧阿佐美バレヱ団は1996年に日本のバレエ団初のプティ作品として本作を上演。以来、多くのプティ作品を上演している。
振付:牧阿佐美 音楽:片岡良和
1957年に橘秋子が創作したオリジナル作品「飛鳥物語」をもとに、2016年に新制作した全幕バレエ「飛鳥 ASUKA」は、日本文化と西洋文化が美しく調和する作品。
橘秋子創作の初演は、音楽に雅楽、舞踊に舞楽の優雅さを取り入れ、日本の伝統文化の精神をバレエの中で発展させた意欲作として評価を得た。作曲を片岡良和に依頼した1962年の再演は、舞台の芸術性と創造性において高い評価を獲得し、芸術祭文部大臣奨励賞受賞、1964年東京オリンピック文化プログラムの特別公演、NHKによるテレビ放映など上演を重ねてきた。2016年、バレヱ団創立60周年記念の新制作は、美術に映像を取り入れるなど、ダイナミックに生まれ変わった「飛鳥 ASUKA」が誕生した。
振付:三谷恭三 音楽:ウィリアム・ウォルトン
2000年初演。明快な曲調に乗せて次々と、男性4人によるコミカルな動きが展開され、個々のダンサーの魅力に溢れた作品。一見、現代的でありながら、クラシック・バレエを踊り込んだ振付家とダンサーによって可能となる表現が魅力。音楽は20世紀初頭のイギリスの作曲家、ウィリアム・ウォルトン。ジャズやラテン音楽など様々な音楽を取り込み、新鮮で親しみのある作品を残している。明晰で表情豊かな楽曲は本作品の魅力と相まって、ダンスと音楽の幸福な出会いの好例と言える。
鈴木真央(3日) 石山陸 𡈽屋文太(4日) 大平歩 小笠原征諭
George Balanchine(1904ー1983)
ロシアのサンクトペテルブルグに生まれたジョージ・バランシン(1904-83)は、バレエ界においてコンテンポラリーの先駆者と見なされている。
1933年、29歳の時に、母国にバレエ団を創設したいと願うアメリカの若き芸術後援者、リンカーン・カースティン(1907-96)の招きに応じて渡米。二人はまず、将来的にはヨーロッパの伝統校にも匹敵するようなバレエ学校設立に着手し、1934年、スクール・オブ・アメリカン・バレエを創設する。幾つかのカンパニーの設立、解散を繰り返した後、1948年10月11日の公演をもって遂にニューヨーク・シティ・バレエが誕生。バランシンは1983年に亡くなるまでバレエ・マスター兼首席振付家を務めた。
「セレナーデ」(1934)、「コンチェルト・バロッコ」(41)、「シンフォニー・イン・C」(47)、「オルフェウス」(48)、「くるみ割り人形」(54)、「アゴン」(57)、「シンフォニー・イン・スリー・ムーブメンツ」(72)、「ストラヴィンスキー・ヴァイオリン・コンチェルト」(72)、「ウィンナー・ワルツ」(77)、「バッロ・デッラ・レジーナ」(78)、「モーツァルティアーナ」(81)等、バランシンが振付けたバレエ作品は400を超える。1982年に振付けた「オーケストラのためのストラヴィンスキーのヴァリエーション」の新バージョンが遺作となった。
バランシンは、映画、オペラ、レヴュー、ミュージカルの振付も手掛けている。中でも、映画化もされたブロードウェイ・ミュージカル「オン・ユア・トゥーズ」の中の「十番街の殺戮」は有名である。
20世紀の偉大な芸術家であるバランシンは、クラシック・バレエに大変革をもたらした。古典に基礎を置きながらも、400年もの古い型にはまっていた舞踊を刺激、高揚、発展させ、合理化し、引っくり返しもした。こうして、アメリカのダンスに計り知れない影響を及ぼしたバランシン・スタイルは、彼が育てたアメリカ人ダンサー達のエネルギーとスピードにこそ相応しいように思われたが、現在では世界中の主要なクラシック・バレエ団が彼の作品をこぞって上演している。
Roland Petit (1924-2011)
20世紀を代表する振付家。パリに生まれ、1940年、パリ・オペラ座バレエ学校を卒業後、オペラ座バレエ団に入団。20歳の頃から振り付けを始め、創造性と演劇的センス、エスプリに満ちた作品を次々と発表し、瞬く間にフランス・バレエ界を代表する振付家としての名声を確立する。48年にパリ・バレエ団を結成。翌年、主演にジジ・ジャンメールを得た「カルメン」で大成功を収めた後、ジジと共にハリウッドに渡り、フレッド・アステア主演のミュージカル映画などを振り付けた。また、フランスではジジを主演にレビューやショーを制作。65年、20年ぶりにパリ・オペラ座に戻り、傑作「ノートルダム・ド・パリ」を振り付けた。また、72年から98年の間は、国立マルセイユ・ローラン・プティ・バレエ団で「失われた時を求めて」「コッペリア」など、数々の作品を生み出す。
日本では牧阿佐美バレヱ団で96年に「アルルの女」、98年に「ア・リタリエンヌ」と「ノートルダム・ド・パリ」、99年に「シャブリエ・ダンス」と「若者と死」を、いずれも日本のバレエ団として初めて上演した。また、2001年には、牧阿佐美バレヱ団の創立45周年を記念して委嘱した作品「デューク・エリントン・バレエ」を世界初演。04年には「ピンク・フロイド・バレエ」を新制作した。
世界のバレエ界への多大な貢献と、01年にボリショイ劇場で新制作した「スペードの女王」の成果が称えられ、03年にフランス人芸術家として初のロシア国家章を受章。同年の秋、日本で旭日中綬章を受章した。
Maki Asami(1934ー2021)
日本バレエ界の草分けの一人、橘秋子の長女として生まれる。世界的バレリーナ、アレクサンドラ・ダニロワに師事。スクール・オブ・バレエ・リュス・ド・モンテカルロでイゴール・シュベッツォフとマリア・スワボーダー、ニューヨーク・シティ・バレエ附属スクール・オブ・アメリカン・バレエでピエール・ウラジミーロフとフェリナ・ドゥブロフスカのクラス等で学び、帰国後はプリマ・バレリーナとして活躍。1956年、橘秋子とともに牧阿佐美バレヱ団を設立。1971年に舞台を退く。以来、卓越した指導力で日本を代表する数多くのダンサーを育成する。
1968年に振付家としてデビューし、「ブガク」(黛敏郎:作曲)、「トリプティーク」(芥川也寸志:作曲)、「シルクロード」(團伊玖磨:作曲)を発表。1995年に「ロメオとジュリエット」、1998年に「椿姫」を振り付ける (共同振付:アザーリ・プリセツキー)。1999年7月から2010年8月まで新国立劇場舞踊芸術監督、2001年から新国立劇場バレエ研修所所長を務め、新国立劇場バレエ団でも多くの作品を振り付けた。「ラ・バヤデール」 (2000年) 、「ライモンダ」(2004年)の改訂振付、 「白鳥の湖」 (2006年)の監修及び演出振付、 「椿姫」 (2007年)の演出振付を行い、「ライモンダ」は朝日舞台芸術賞を受賞。2009年にはモスクワのボリショイ劇場で新国立劇場バレエ団が「椿姫」を上演した。
1984年ニムラ舞踊賞、1987年芸術選奨文部大臣賞、東京新聞舞踊芸術賞、舞踊批評家協会賞を受賞、1991年に橘秋子特別賞、1991年から93年に牧阿佐美バレヱ団として舞踊批評家協会賞を3年連続受賞、1996年に紫綬褒章を受章、2004年にフランス共和国政府より芸術文化勲章シュヴァリエを受章。2008年5月には日本人として初めてブノワ賞の審査員を務めた。2008年、文化功労者に選ばれる。2021年10月20日逝去。文化勲章受章。従三位に叙されれる。
Mitani Kyozo
谷桃子バレエ団研究所で本格的にクラシック・バレエを始める。1971年、全国舞踊コンクールで第1位文部大臣賞奨励賞を受賞。74年、谷桃子バレエ団「ジゼル」で谷桃子のパートナーとしてアルブレヒトを踊り、大きな注目を集めた。76年、ヴァルナ国際バレエコンクールで牧阿佐美バレヱ団の清水洋子とともに最優秀カップル賞を受賞。同年、文化庁の芸術家在外研修員として1年間、モナコで名教師マリカ・ベゾブラソバに師事した。78年、牧阿佐美バレヱ団海外公演(イタリア、フランス、イギリス、イスラエル)に参加。1979年、牧阿佐美バレヱ団に入団し、数多くの舞台で主役を務めた。94年、牧阿佐美バレヱ団の芸術監督に就任。
93年にスタートした「ダンス・ヴァンテアン」公演のプロデュースを手掛け、国内外の振付家の作品を上演。自身も振付家として、「ペルソナ」(93年)、「パンデュール」(95年)、「ガーシュウィンズ・ドリーム」(97年)、「ヴァリエーション for 4」(2000年)などを発表するほか、古典全幕作品は「くるみ割り人形」演出・改訂振付(01年)、「ライモンダ」の改訂振付(08年)、「ジゼル」「白鳥の湖」新演出(09年)を手掛ける。また、フランスの振付家ローラン・プティの代表作「ノートルダム・ド・パリ」「若者と死」「アルルの女」などバレエ史に残る名作の日本初演、01年のバレヱ団創立45周年でプティに新作を委嘱した「デューク・エリントン・バレエ」世界初演、04年「ピンク・フロイド・バレエ」新制作初演を果たした。「ピンク・フロイド・バレエ」は05年にフランスのパリ(シャンゼリゼ劇場)、ビアリッツ、スペインのバルセロナ、翌06年はスペインのマドリッドほか4都市で10公演、08年は「デューク・エリントン・バレエ」をマドリッドほか5都市で14公演にわたり上演するなど、海外でも高い評価を得ている。
ヴァルナ国際バレエコンクール、ペルミ国際バレエコンクール、ソウル国際ダンスコンクール、東京新聞主催全国舞踊コンクールなど、国内外の主要なコンクール審査員を務める。1986年芸術選奨文部大臣新人賞、96年橘秋子賞特別賞、99年ニムラ舞踊賞を受賞。
主 催 一般財団法人 牧阿佐美バレヱ団
共 催 文京シビックホール(公益財団法人文京アカデミー)
後 援 一般社団法人 日本バレエ団連盟
都民芸術フェスティバル主催:東京都/公益財団法人東京都歴史文化財団